貰ったお小遣い
今日は実家に帰って父の日を祝ってきました。
昨日のデジカメ紛失の件はAには一言も言わないまま。
Aは就職について父にあれこれ質問され、
先日面接を受けた会社が手応えがあったなどと話していました。
父も機嫌良く、良い会食だったと思います。
帰り際に母が子ども達に、いつものように小遣いをくれました。
封筒にきちんと入れて
「大事に使ってね」と念押しして。
母には、孫が昨年3回も警察の世話になり、家庭裁判所にまで
行ったとは気の毒でとても言えません。
私は1日、精一杯ニコニコして過ごしたと思います。
Aが夕方からアルバイトなので、私たちはかなり早く
実家を出ました。
店長から、忙しいから少し早めに入ってくれと言われた
と言うので帰り道も急いでやりました。
家に帰り、Aはすぐに自転車でバイトに出掛けて行きました。
夕べ、なかなか寝付けなかったこともあってか
妙に眠くてたまらなかった私は、家に着いてから一眠り。
起きたら、急いでご飯を作らないといけない時間になっていました。
その時になって、イヤな予感が走ったのです。
主人に、Aが貰った小遣いを回収したか聞くと、
していない、と言います。
携帯でGPS検索をすると、Aの携帯は家の中。
置いて行ったのです。
不安は確信に変わりました。
バイトに行くのに貰ったばかりの小遣いを
持って出掛ける必要はありません。
Aは、たぶん、バイトには行っていない・・・
Aが帰ってきて、まず、今日貰った小遣いを出せ、と言いました。
当然、出せる訳がありません。
案の定、使い切ったと言います。
バイトには行っていない。
そして、パチンコに行ったと。
あきれた事に、バイトを休むと言う話は昨日の内に
店にしてあったと言います。
つまり、小遣いを貰ったら私たちにバイトに行くと嘘をついて
パチンコに行く計画。
これは昨日、すでに立てられていた物だったようです。
「大事に使ってね」とニコニコしてAに小遣いを渡していた
母の姿が思い出され、悔しさと悲しさでいっぱいになりました。
この子には人の情と言う物もない。
もう、こうなったら明日まで待つ必要もないので
デジカメや私のブランド品をどうしたのかも聞きました。
想像通り、Aはそれらを売っていました。
デジカメは2千円。
私のCOACHのバックは3千円。
シャネルの財布は2万円にもなったそうで・・・
そして、その金は、ほぼ1日でパチンコに消えたらしい。
主人と私は、今までも何度も言ってきたような事を
またAに言うしかありませんでした。
この先の人生、有り金を即座にパチンコにしてしまうようでは
生きていけないだろう。
どうしてそんなにパチンコがしたいのか。
パチンコをしないとお前は死んでしまうのか。
人の物を黙って盗み、売るなどと、もうその辺の空き巣と
何にもやっている事が変わらないじゃないか。
学校でも人の物を盗んでいるんじゃないのか。
Aは神妙な顔をして話を聞いていましたが、
私には解っている。
私たちの言葉は、たぶん何一つこの子の心に響いてはいません。
神妙な顔・・・は見ようによっては、ただの無表情な
顔にも見えました。
またアトピーが酷くなっている・・・
Aが悪事を働けば働くほど、不思議なくらいAのアトピーも
悪化していきます。
それは、Aなりにストレスを感じていると
良心的に捕らえて良い事なのか・・・
それとも、悪魔か神様の罰なのか。
一通り説教が終わると、主人は
「明日仕事が早いし、もう何を言っても無駄だから」
と寝てしまいました。
無駄だから・・・
と、私も思います。
でも、無駄だから、と何も言わないわけにはいきません。
いや、もう、何を言ったらこいつの心は変わるのか、
本当に私には解りません。
説教が終えるとAは普通にご飯を食べ始めました。
こうして、また、一つ事件が終わり、しばらくすると
次の何かを起こすのです。
この繰り返しは、一体いつまで続くのでしょう。
グルグルグルグル・・・
ただ同じ所を回っているだけです。
前に進めない。
それどころか、ますます悪い方向へ落ちていくようにしか思えません。
ブランド品は、さっさと処分しなかった私が悪かったのだ・・・
と何となく諦めはつきます。
でも、デジカメは家族の思い出と共にあった品です。
Aは、またそれを平気で踏みにじりました。
その事が一番悔しい・・・
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コメント一覧
A君は寂しいんだと僕は思う。
きっと寂しいんじゃないですか?